ピラティスだけで健康になれる?

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ピラティスは、呼吸と共に体幹の深層筋を鍛えられるエクササイズです。姿勢改善や腰痛予防に効果的で、理学療法士としてもおすすめできる運動方法のひとつです!

これには嘘偽りはありません!!

ただし「ピラティスさえやっていれば健康になれる」というのは誤解です…体の不調や病気の予防には、運動だけでなく生活習慣の全体的なバランスが大切だからです。


有酸素運動で心臓と血管を守る

循環器疾患(心筋梗塞や脳卒中)の予防には、有酸素運動が欠かせません。ウォーキングやジョギング、自転車などの軽い運動を継続することで心肺機能が高まり、血流が改善され、動脈硬化を防ぐ効果があります。

ピラティスは呼吸を整える点では優れていますが、心拍数を十分に上げる運動ではありません。そのため、週に数回は有酸素運動を取り入れることが健康寿命を延ばすポイントです。


筋トレで「動ける体」をつくる

年齢とともに筋肉量は減少し、転倒や関節痛のリスクが高まります。ピラティスは体幹を安定させる小さな筋肉を鍛えるのに有効ですが、日常生活やスポーツで力を発揮するには太ももやお尻などの大きな筋肉(アウターマッスル)も鍛える必要があります。

高齢者でなくてもスクワットやかかと上げ(カーフレイズ)といったシンプルな運動を取り入れるだけでも、歩行や立ち上がりがスムーズになり、生活が格段に楽になります。


栄養で体の土台を整える

運動の効果を最大限に引き出すためには、栄養バランスが欠かせません。

  • 筋肉を修復・合成するための タンパク質(魚・肉・大豆製品など)
  • エネルギー源となる 炭水化物(ご飯・パン・芋類)
  • 代謝を助ける ビタミン・ミネラル(野菜・果物・海藻類)

極端な糖質制限や不規則な食事は、せっかくの運動効果を下げてしまいます。まずは「主食・主菜・副菜」をそろえることから始めましょう。


睡眠で回復力を高める

さらに忘れてはいけないのが睡眠です。運動で疲れた体は、眠っている間に修復されます。睡眠不足が続くと筋肉の回復が遅れ、ストレスや自律神経の乱れにつながり、せっかくの運動効果も半減してしまいます。

  • 就寝前のスマホ使用を控える
  • 寝る90分前に入浴する
  • 毎日同じ時間に寝起きする

といった工夫で、質の高い睡眠を確保しましょう。


まとめ

ピラティスは素晴らしい運動法ですが、それだけで健康をすべてカバーできるわけではありません。

  • ピラティス:姿勢改善・体幹の安定
  • 有酸素運動:心臓・血管の健康維持
  • 筋トレ:筋力アップ・転倒予防
  • 栄養:体づくりの材料
  • 睡眠:回復力と自律神経の安定

この5つをバランスよく取り入れることが、真の健康習慣です。

理学療法士として強調したいのは、ピラティスを「健康づくりの軸」にしつつ、栄養や睡眠を含めた生活習慣を整えること。これこそが、長く元気でいられる体をつくる最短ルートです。

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