Joint by Joint Theoryは、アメリカのトレーナー Gray Cook と Mike Boyle が提唱した考え方です。トレーナー業界では有名かな?
人間の身体は、関節ごとに「安定性が大切な関節」と「可動性が大切な関節」が交互に並んでいる、という理論です。
さあいったいどういうこと?って思った人続きを読んでね。
関節ごとの役割の例
関節には役割があります。それは「安定性」と「可動性」の二つです。基本的にこれらは関節ごとに交互にならんでいます。
- 足首 → 可動性
- 膝 → 安定性
- 股関節 → 可動性
- 腰(腰椎) → 安定性
- 胸(胸椎) → 可動性
- 首(頸椎) → 安定性
この考え方を知ることで「なぜ腰痛や肩こりが起こるのか」を理解しやすくなります。
不調の原因は「役割の逆転」にある
本来は安定してほしい関節が、可動性不足を補うために無理な動きをすると、不調につながります。
例1:腰痛
- 股関節や胸椎が硬くなる
- 腰(本来は安定すべき部位)が代わりに動きすぎる
- 結果、腰に負担がかかり痛みが出る
例2:肩こり
- 胸椎の可動性不足
- 肩甲骨の安定性不足
- 首や肩周囲の筋肉が代償的に緊張し、コリや痛みに発展
ピラティスとJoint by Joint Theoryの関係
ピラティスはまさに「安定すべき関節は安定させ、動くべき関節は動かす」ことを目指すエクササイズです。
ピラティスで実践できること
- 股関節の可動性を高める動き
- 体幹の安定性を養うエクササイズ
- 胸郭を広げて呼吸を深めるワーク
他にもいろいろ!!!
これらを組み合わせることで、Joint by Joint Theoryに沿った身体づくりが自然に行えます。
ピラティスを始めるメリット
- 腰痛や肩こりの予防・改善
- 姿勢の安定と美しいボディライン
- 運動が苦手な人でも安心して取り組める
理学療法士としても、この理論とピラティスを結びつけることで「根本的な不調改善」に役立つと感じています!!
実際に僕もピラティスを始めて、instructorになって体の調子はめちゃんこいい!!
腰痛なくなったし、運動(クライミングとランニング)のパフォーマンスは上がったしいいことばかり!
まとめ
Joint by Joint Theoryは「関節ごとに役割がある」というシンプルな考え方。
ピラティスはその理論を自然に取り入れたエクササイズであり、姿勢改善・腰痛予防・肩こり対策に効果的です。
「動くべきところは動かし、安定すべきところは安定させる」
このバランスが整えば、身体はもっと楽に、もっと快適に動けるようになります。



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